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グルーデコ作品とココロノハナシ

生身の温もり


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有名な話ですが、
ハーローというアメリカの心理学者が
重要な実験を行いました。


彼は赤毛ザルの子供に対し、
柔らかい布で作った『クロスマザー』と、
針金で作った『ワイヤーマザー』
を与えたのです。

この2つの人形を、
同じようにミルクを出るような
構造にした時、
赤毛ザルの子供はみな、
肌触りのよいクロスマザーに寄り付き
愛着を示したのは、
実験者の想像どおりでした。

しかし、ワイヤーマザーだけ
ミルクの出る構造にしたら…?


子ザルは、確かにミルクを飲む時は
ワイヤーマザーに寄り付きました。
 
でも、何かで脅された時などは、
ミルクの出ないクロスマザーの元に
寄り添ったのです。

つまり、子ザルは
不安な時には
針金にはないぬくもりや
柔らかさを求めました。

「触感」というのは
愛着欲求において、
とても重要な要素だったのですね。


ここまでは有名な話なのですが、
実はこの話には『その後』が有ります。


実験を続けていくうちに、
ハーローは大変ショッキングな事に
気付きました。


それは、これらのクロスマザーに
育てられた子ザルは、
発情期がきても性的不能だったこと。


赤ちゃんは生後かなり早い段階で、
お母さんの顔、声、匂い、
感触、温度・・・を識別しています。

それがあることで
安心を得ています。
いくらミルクをもらい
空腹は満たされても、
「声かけ」「動き」等がなかった
クロスマザーでは
正常な発達はできなかったのです。


本当(無機物ではない本物の猿)の
お母さんとの関わり合いが
なかった子ザルは、
仲間や友、恋人という関係作りに
重大な欠陥が生じていました。


いくら疲れていても
忙しくても、
抱きしめて
あやしたり、
声をかけたり、
微笑みかけたり、
そんな、
当たり前のような
日常の積み重ねが
心を育んでいるのです。


人間の話でも、
最近、性的不能の若者が
急速に増えています。


もしかしたら、子供の頃、
殆どの時間を
生き物ではないゲーム機器や
ネットとかの環境で育ったことも
大きく影響しているのでしょうか・・。



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